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AlfaRomeo GIULIETTA VELOCE インプレッションありがとうございます!
滋賀県 草津市 A・S 様 2017/10
納車頂いてから1ヶ月で3,000Km超走ってしまいました。
有り体ですが、走る楽しさと実用性を兼ね備え、そしてささやかな所有欲を満たしてくれる素晴らしいパッケージの車両、と思います。先ず何といってもエンジン。
同等排気量でターボ付き、でも設計出力が3/4程度なので比較するのも間違ってるのですが、以前所有してたVWボーラ1,800直4ターボ(ARY載せた北米仕向け:179ps)なんかは回転馬力への未練をメーカーが残してるような出力カーブがいかにもだったのに対し、このヴェローチェは、中低回転からの圧巻トルクで地面を低く鋭く加速してる感が堪らないです(ラリーカーみたいに粒が荒くて硬質な吸気低音が室内に響くのも、車両外観とのギャップ萌えを煽ります)。
3,000も回してれば十分に楽しく速く、DNAをダイナミックモードに設定して3,500以上回したら、峠ではリッターバイクを操ってる級の冷静な動体視力が必須です。
ブレーキングからの初期回頭はクイックな部類に入ると思いますが、その後、アクセル踏み始めるとそこは良くも悪くもFFで、トラクションと回頭がせめぎあいます。しかしここに不安定さは無く、車両任せにしてれば結構な速度でコーナー抜けてます。他方、丁寧にシフト繋げば2,000回転程度でも発進~片側3車線国道~高速道路を十二分に走ってくれ(~1,000km走行迄はそんな運転でリッター14Km近かったです)、毎日の通勤車としても活躍する懐の深さも魅力です。日常の普段使いでイタ車に乗る事 = 日常と見せかけた非日常の毎日、みたいな愉しみに憧れていたのですが、この車は呆気ない程に実用的でもありました。勿論、その気になればいつでも非日常の動力性能を引き出せるのが最大の魅力なのですが。
初期トラブルは皆無です。但し、細かい所では日本車の設計配慮の方が優れてる部分は有ります。特に雨天時、操安性とは殆ど関係ありませんが、ドアを開閉した時にルーフ端から車内への水落下流入が多めだったり、オート設定時のワイパー動作が挙動不審であったり(これは感度を上から2番目に設定して改善)、同じくワイパーの間欠時間に調整シロが無かったり、あと、後部ガラスからリアハッチにかけて、雨天走行後は結構汚れが溜まったり、なのですが、実のところ不満といえるのはその程度です。
正直、多少は面白半分で購入した車でしたが、長いつきあいになりそうです。大事に長く乗りたいのに、楽しいから距離走ってしまう、困った車ではあります。